ロコモティブシンドロームの対処方法についてご紹介いたします。
現在の日本では、お年寄りが亡くなる前に、寝たきりや閉じこもり状態となる、いわゆる「療養人生」が平均6年ほどもあるそうです。この期間をどれだけ短くして、かつ健康寿命を延ばすことができるかが課題なのですが、「ロコモティブシンドローム」は、まさにその問題の状態といえます。「ロコモティブシンドローム」とは、寝たきりや介護が必要につながってしまう状態のことですから、ここからの予防や改善に向けた治療がいかに重要なのかわかります。予防の対策としては、バランス感覚や筋力など全身を総合的にとらえた「転倒防止対策として転倒防止プログラム」という運動器リハビリテーションがあります。これは、日常動作のなかで歩行も含め、瞬間的に実施されている片足で立つという単純な動作を、力学的分析のもとに体系づけたのがダイナミックフラミンゴ療法です。これは「骨は荷重でプラスに反応する」という原理を基本に自分の体重をメカニカルストレスとして利用しています。片足で立つことで、両足で立っている時の約2.75倍のメカニカルストレスが加わるのだそうです。これで、骨密度を改善させ、骨盤周囲筋の筋力増強と立位バランスの改善によって転倒予防の機能向上に役立てようとする治療運動です。その他にも片脚起立訓練、腰痛予防体操、大腿四頭筋訓練等があります。日本臨床整形外科学会では、毎年10月8日を「骨と関節の日」と決め、各地で転倒予防教室を開催しています。症状がひどくなる前に、参加して知識を得るのもいいと思います。