■ロコモティブシンドロームバイブル
ロコモティブシンドロームの予防法と治療法を紹介します。
「ロコモシンドローム」という言葉は、まだあまり耳にされた方は多くないかもしれません。
これは、東京大学の整形外科教授によって2007年に命名された「ロコモシンドローム」という症状のことです。略して「ロコモ」と呼ばれることもありますが、日本語に訳すと「運動器機能低下症候群」という意味になります。
「ロコモティブ」のもとの意味は「原動力」や「強力な推進力」なのですが、医学関係においては、人間の身体の首から下の内臓を除く「骨、関節、筋肉、神経」などの部分を示しています。
ちょうどメタボリックシンドロームと対で考えるとわかりやすいと思います。メタボリックシンドロームは内臓についた脂肪が蓄積していって高血圧、糖尿病等になり、動脈硬化を起こして心臓や脳血管の病気に結びつく症状ですが、「ロコモシンドローム」は、それ以外の骨や関節等に障害が起こり、寝たきりになって介護が必要となる危険性が高くなる状態のことなのです。
加齢による衰えに加えて、慢性的に運動不足のような人は骨がもろくなり、足腰の踏ん張りも衰えるので、転倒等による骨折が多くなる傾向となるのです。
実例でいえば、座らないとうまく靴下がはけない人は身体のバランス感覚が衰え、踏ん張りがきかなくなってきている状態といえます。
「ロコモティブシンドローム」の原因となる主な疾患としては、骨粗鬆症、関節リウマチ、変形性関節症等が多く、他にも脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折等があります。
元気で楽しく老後を過ごすためには、普段から骨や関節を鍛えておく必要がありそうです。